初対面ではない相手と打ち解ける方法




自意識過剰による自己完結


「今日は何していたんですか?



これは、先日、美容院の美容師にかけられた言葉である。



その質問に対して、



「家で色々やって、ついさっきまで繁華街をブラブラしてました。」



と返した。



しかし本当は、このように答えたかった。



「家でアニメやYoutubeを見て、さっきまで本屋にいました」



でも、答えられなかった。



そのように答えたら、陰気に見られると思ったからだ。



ぼくは用事がなければ外出しない、かなりのインドアだ。それを知られたら、陰気だと思われそうで怖かった。だからとっさの判断で、「家で色々やって、ついさっきまで繁華街をブラブラしてました。」と、濁したのだ。



ネガティブな評価をされないために、濁した自分を気色悪いと思った。「なぜ、素直に話せないか」と、後悔した。



その流れで美容師さんに、このように質問してみた。



「休みの日は、普段何してるんですか?」



美容師さんはこう答えた。



「ずっと家にいますね。お酒を飲んだり、オタク並みにアニメや漫画を見たりしてます。最近は○○っていうアニメにハマってますね。こんなぼく、気持ち悪いっすよね(笑)」



全然気持ち悪くない。むしろ魅力的だなと思った。こんなにも自分自身のことを表現して、具体的だったから。



インドアと聞いて、気持ち悪いと思わなかったのに、なぜ自分が答えようとするときだけ、そう思ってしまうのか。



今書いていて気づいた。



自分は自意識過剰すぎるのである。



インドアだ、アニメが好きだ、ひきこもっていると話したら、人に良く思われないと勝手に思い込んでいるのだ。



気にしているのは自分だけで、周りは何も気にしていない。



これは何事にも置き換えて考えることができそう。



・お金がないから女性と付き合えない。

・身長が低いからバカにされる。

・フリーターには価値がない。



お金がなくても、女性と付き合えるかもしれない。お金よりも価値観や性格、自分を大切にしてくれるかに重きを置く人もいるだろう。



身長が低いから話しやすいと思う人もいるだろう。



目標があって何かに頑張っているのであれば、フリーターであっても、かっこいいと思う人もいるかもしれない。



自意識過剰になって、勝手に自己完結するべきではないと思った。


自己開示は可能性を広げる




美容師さんから、「アニメ」という言葉が出たとき、「あ、これは会話が盛り上がるぞ」と感じた。ぼくもアニメが好きだ。共通点を見つけた瞬間だった。



アニメという共通点から、おすすめのアニメや今までに見たアニメ、映画やYoutubeなどについて、思う存分話した。



ちなみに、この美容師さんに切ってもらうのは4回目だった。しかし、お互いに人見知りもあってか、それまでは全く話さなかった。



髪を切る前のカウンセリングやシャワー時の「湯加減大丈夫ですか?」「はい、大丈夫です」ぐらいだ。



切ってもらっている最中は、気まずくて目をつむって寝ていたほどだ。カットの技術はすごいけど、この人と合わなさそうだなと思っていた。



ぼくはカットの技術はもちろんだが、気楽にコミュニケーションが取れる美容室に通いたいというこだわりがある。気まずいのは嫌いだから。



だから、技術はすごいいいのに、コミュニケーションが取れないから、通うのをやめようと思ったときもあった。



しかし、この日をさかいに、打ち解けた。次の予約が楽しみにも思えた。



そんな状態から、次の予約が楽しみに思えたのも、美容師さんが自己開示してくれたからである。
もし美容師さんが、ぼくのように、人の評価を気にして言葉を濁していたら、平行線のままだったに違いない。



自己開示することは、相手に話のタネをまいてあげることにつながる。



そのタネを受け取った人が、広げるか無視するかで話の展開が変わってくる。



今回、美容師さんが自己開示で、アニメというタネをまいてくれたおかげで、拾って展開することができた。



アニメという共通点があったのも大きい。



自意識過剰を捨てて、濁さず具体的に自己開示することが人間関係において大切だと学んだ日だった。



もし、今回と同じような質問をされることがあれば、次からはおもいっきり自分自身のことを自己開示しようと思う。




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